連載コラム「カラーで生きる」 第11回「ブルマーの紺」

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 日用雑貨クリエーターのyumomomoさんによる連載コラム「カラーで生きる」。本連載ではyumomomoさんが独自の視点で様々な色について描き、毎週金曜日にお届けします。第11回は「ブルマーの紺」――

第11回 「ブルマーの紺」

 今はハーフパンツで統一されているという話だけれど、わたしたちが中学生、高校生のころ、体操着といえばブルマーだった。

 それも学年によって、エンジ、紺、そしてビリジアンにわかれており、うちの学年は紺で、三色のうちで唯一カッコいい色(マシな色といってもよいが)なので、先輩からはねたまれいじめられ、後輩からはうとまれた。はみパン、という言葉があって、ブルマーの裾(?)から下着がはみ出ていると、クラスメイトにそれはもうメッタクソからかわれた。体育の授業が終わってからもその日いちにちのあだ名は「はみパン」だ。最悪である。これはしらない人が聞いたら笑うかもしれないがほんとうの話である(べつに信じてもらわなくてもよいが)。

 生理のときがまた最悪も最悪で、生理用品がもっこり浮き出ているのが丸わかりなのである。これは今考えると本当にひどい。生理の時は見学することが許されていたが、中学のときも高校のときも校内の体育教師のうちにハリキリおばさんが一人か二人いて、おばさんの回は理由を皆の前で言わされ、生理のときは血流をよくした方がいいとか下劣な理由で休むことは許されなかった。

 わたしは自分の学年の紺色をカッコいいと思っていた。エンジはおばあちゃんみたいだし、ビリジアンは罰ゲームだと思っていた。先輩に対しても後輩に対しても誇らしい気持ちで紺パンを履いていたように記憶している。色分けされているのはブルマーだけではなくて、名札や制服のリボンも紺色だった。卒業のときは後輩に名札をくださいとお願いされたが、カッコいいんだからダメ、と断った。今思えば第二ボタンのようなものだからあげてもよかったのだ。ちょっと惜しいことをした。

 さっき駅の階段を登っているとき、女子高生のスカートが突風でめくれあがり、紺色のブルマーが見えてしまった。いや、今どきブルマーはないという話だし、だたのスポーツパンツかもしれないが。いけないと思いながら、さっきの光景を何度も目の裏に浮かべてしまう、という、このコラムで一番どうでもいい話。

yumomomo(日用雑貨クリエーター)

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