リオ五輪開幕!「伊藤清のブラジルレポート」第4回 開幕式の現場

リオデジャネイロ・国際放送センター内PVスペース
リオデジャネイロ・国際放送センター内PVスペース

 8月5日に開幕したリオデジャネイロ五輪。盛大な開幕式を経て、いよいよ各競技がスタート。2日目には、水泳男子400m個人メドレーで萩野公介選手が金メダルを獲得し、日本国内でも大きな盛り上がりを見せている。

 2012年に開催されたロンドン大会では開会式だけで世界約9億人が視聴したと言われるオリンピック。

 本サイトでは、長年に渡りオリンピックやワールドカップ等でのテレビ中継システムの構築を担い、今大会も現地と日本の視聴者の懸け橋となる株式会社メディアプロデュースジャパンの伊藤清氏による、リオ五輪の開幕を控えた現在から閉幕後まで最前線の情報を伝える「伊藤清のブラジルレポート」をシリーズ配信する。

 オリンピック開幕直後のリオデジャネイロからお届けする「伊藤清のブラジルレポート」。第4回は「開幕式の現場」――

「伊藤清のブラジルレポート」第4回 開幕式の現場

 南米で初の開催となるリオデジャネイロオリンピックが現地時間5日午後8時、マナカナンスタジアムで開幕した。

 開幕式の現場では、ブラジル音楽界の至宝であるトム・ジョビンがモニターに映った時や、彼の孫であるダニエル・ジョビンによる演奏が流れ始めた時、とりわけ大きな歓声が上がった。思えば、国際空港や大会マスコットの名前も「ジョビン」。ブラジルの人々から、彼が尊敬の念を集めている事を再認識した。

 今大会の開幕式、現地日本メディアの反応も上々だった。「聖火台のデザインが斬新で素晴らしい」という声や、最後に花火が上がった際、「スタジアムが燃えると思うほど火薬の量が多かった」など、各々が驚きをもって受け止めたようだ。

hanabi

 映画監督フェルナンド・メイレレスが演出した今回の開会式のテーマは、国境を越えた「多様性」「自然」「喜び」。

 国家斉唱から始まり、ブラジルの歴史をプロジェクションマッピングを駆使した映像で表現していく。

 ショーが始まって15分が経ったころ、日の丸の衣装を着た日系移民たちが登場した。これは本日が原爆の日であり、同時刻に広島では平和記念式典が行われている事から、世界の平和を見つめ直すというメッセージが込められていた。

 トム・ジョビンが作曲したボサノバの名曲「イパネマの娘」に乗せてブラジル出身のスーパーモデル、ジゼル・ブンチェンさんが、「イパネマの娘」役で登場。その美貌で会場を沸かせた後、地球温暖化へのメッセージを提起する映像が流れ、選手入場となった。

 カンボジア選手団の中には、日本から帰化したマラソン代表の猫ひろし選手の姿も見られた。日本は104番目に入場、ジャポーンと場内アナウンスで紹介されると、ひときわ大きな歓声が上がり、ブラジルと日本の関係の深さがうかがえた。

 そしてここまで幾多の妨害に会いながらも、消えることなくブラジル国内を受け継がれてきた聖火は、最終走者のアテネオリンピック陸上銅メダリスト、バンデルレイ・デ・リマ選手によって聖火台に点火された。

 seika2

 その炎はこれまでの道のりを想う安堵と、これから始まる大会に対する強い決意を秘めるように、いっそう紅く熱く燃え上がっているように見えた。

 世界中が熱狂する17日間のスポーツの祭典がここに始まった。今後、現地ボランティアの方々の声なども届けていこうと思う。

ではまた近いうちに、Ate logo!

(伊藤清)

rio

※PAGEVIEWでは伊藤氏への質問を受け付けています。現地の伊藤氏への質問は【info@pageview.jp】までお送り頂けましたら幸いです。

文責は日本語のみ