「伊藤清のブラジルレポート」最終回 「日本が世界に誇るスーパーハイビジョン」

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 サッカーワールドカップと並び、世界中の注目を集める国際的ビッグイベント、オリンピック。

 本サイトでは、長年に渡りオリンピックやワールドカップ等でのテレビ中継システムの構築を担い、今大会も現地と日本の視聴者の懸け橋となる株式会社メディアプロデュースジャパンの伊藤清氏による、リオ五輪の現場から最前線の情報を伝える「伊藤清のブラジルレポート」をシリーズ配信する。

 最終回となる今回のテーマは「日本が世界に誇るスーパーハイビジョン」――
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「伊藤清のブラジルレポート」最終回 「日本が世界に誇るスーパーハイビジョン」

 「スーパーハイビジョン」という放送技術をご存知だろうか? SHVや8Kとも呼ばれ、現行のハイビジョン放送よりも16倍の高精細な画質と23チャンネルサラウンドの音声トラックを有する、日本が誇る次世代の技術である。

 オリンピックの放送はまず、IOC配下のOBS(olympic broadcasting service)という組織が基本的な国際映像の制作を行い、各国からオーダーされている競技の映像や音声をIBC(国際放送センター)内に設けられている各国のブースに配信する。受け取った側は、そこに母国語のコメントを付けたり、テロップを乗せたりして放送している。

 OBSの制作、配信は現行のハイビジョン方式であり、その中で日本だけが独自にSHVの機材を持ち込み、OBSの協力を得て、試験的にSHVの撮影や配信をしているという訳だ。

SHVシアターでの水泳の映像
SHVシアターでの水泳の映像

 先のサッカーワールドカップブラジル大会でも、横浜や福岡の映画館を利用して、PV(Piblic Viewing)を行っていたので、すでに体感した人もいるかもしれない。

 今回のオリンピックのIBC内には、NHKがSHVを体験できる専用のシアターを開設していて、350インチのスクリーンに映し出される鮮明な映像と、全方位から音声が聞こえてくるサラウンドの音響に、「まるで会場にいるようだ!」「3D映像よりももっとリアルだ!」と感心する声が世界中の放送関係者からたくさん聞かれた。

SHVシアターでの開会式
SHVシアターでの開会式

 このSHVの技術は、これからどんどん普及していき、2020年の東京オリンピックでは、本格的なサービスが開始されるので、身近で体感できる機会も増えると思う。

 日本は放送技術の分野でも、おもてなしの準備は着々と進んでいる。

 リオデジャネイロオリンピックは、いよいよ閉幕を迎えた。閉会式の行われた日、朝からしきりに雨が降っていた。選手たちが勝って流した嬉し涙と、負けて流した悔し涙のどちらも讃えるように……

 2020年にはこの感動が東京に来ると思うと、今から楽しみでならない。

 今回で最後となる本連載、ご拝読いただいた方には心から感謝します。ありがとうございました。

 では機会があればまたどこかで。チャオ!

(伊藤清)

※PAGEVIEWでは伊藤氏への質問を受け付けています。現地の伊藤氏への質問は【info@pageview.jp】までお送り頂けましたら幸いです。

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