酒鬼薔薇事件『絶歌』の作者を「元少年A」と呼んではいけない(賀茂徹)

出典:太田出版
出典:太田出版

「モンスター級」才能のアピール

たったこれだけでも分かるように、この人は「モンスター」だと他人に認めさせたくて仕方がないんだね。未成年犯罪者の代表ヅラして「少年A」と名乗ることで、自分が別世界に棲むモンスターだと自信満々にアピールしてやがんの。多くの被害者を出した事件や未成年を守る法律を、てめえの“モンスター級”だとのたまう才能のアピールに利用されたら、被害者関係者はもちろん、きっと心ある人なら腹立たしく思うはずだ。

根本的に、自分を大きく見せる計算で「元少年A」を名乗っているのがセコい。公式サイトに書いてある『絶歌』の宣伝文句なんて最悪だ。「事件から18年。『冷酷非情なモンスター』の仮面の下に隠された“少年Aの素顔”が、この本の中で浮き彫りになっています」 だって。自分で言うな!

「君ごときが厚かましいわ!」と言ってやれ

そもそも未成年で犯罪を犯してなくても、青年も中年もお爺さんも少年時代を送った男性はみんな「元少年A」。『絶歌』を出版する前に「君ごときが『少年A』とは厚かましいわ!」ってビシっと言わない太田出版の編集者もどうかしてる。お笑い芸人なら「地球」とか「巨匠」もいるからOKなんだろうけど。

というわけで、被害者と少年法をてめえの才能のアピールのダシにする『絶歌』の作者を、僕は今後なにがなんでも「元少年A」なんて呼びません!みなさんも、そういう呼び方やめません?

(賀茂徹)

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