1日、東京五輪組織委員会は「五輪エンブレム使用中止」に関する発表会見を行った。武藤敏郎事務総長が出席し、エンブレムを制作した佐野研二郎氏は欠席した。
問題の発端となったベルギーの劇場ロゴの模倣であるとの指摘について「いまも明らかに違うと考えている」「リエージュの訴訟があったため取り下げたのではない」と明言。取り下げの理由として「国民の理解を得られないと判断した」と話した。
先週末、佐野氏を交えた話し合いを行った際には、佐野氏本人も「現在、昼夜問わず自身や家族に誹謗中傷が続いている」事や「オリンピックのイメージに悪影響が及んでしまう」事を理由に取り下げを認めたという。
また、審査委員会を構成する8名中、1名は「盗用とは思わない、続けるべきだ」との判断を示したものの、残りの7人は「取り下げやむなし」と判断した、と明かした。新たに作成されるエンブレムについては「公募を大前提としたい」と表明。「より開かれた選考過程となるよう工夫したい」という。