10月10日、世界最大のカード決済端末メーカーであるIngenicoの日本法人Ingenico Japanが、東京ドームホテルホテルで「Ingenico Japan株式会社 創立10周年記念イベント」を開催。大手開発パートナー企業との取り組み事例と今後の展望を語った。
冒頭、Ingenico CEOのLaurent Blanchard氏がオープニングビデオで登場。2022年を「挑戦の年」と位置づけた同氏は、最新の無人自動機ソリューション「AXIUM DX8000」を発表した2023年を「極めて重要な局面を迎えた」と表現した。「AXIUM DX8000」はAndroid10を搭載したオールインワンのPOS端末。Android5.1の従来モデルからAndroid10となったことでセキュリティ性が向上。対応アプリも強化されている。同氏はパートナー企業との連携により「日本の決済とeコマースの未来を切り開くことができる」と語った。
続く主催者挨拶で登壇したのがIngenico COOのNigel Lee氏。同氏は、日本市場の高いポテンシャルに言及し、同社が加盟店と消費者のニーズに合わせた革新的なソリューションをラインナップしていることを説明。同社の提供する価値について「“決済”というよりも“コマース”と言うべき」だと強調した。
同イベントでは、Ingenicoとパートナー企業と協働を紹介。IDとFinTechを掛け合わせた「ID TECH」の創出を掲げる株式会社Kort Valutaの柴田秀樹代表取締役社長は、同社が展開するスマートリング「TwooCa Ring」において、ハードウェアと決済から取得できるデータを元にした新しい店舗送客の仕組みについて語った。関係者と報道陣が詰めかけた今回のイベント。多くの具体例が示され、決済サービスの現在地と未来図が浮き彫りとなった。