毎年、世界中で刊行された料理本からナンバーワンを決める賞であることから“料理本のアカデミー賞”と呼ばれている「グルマン世界料理本大賞(Gourmand World Cookbook Awards)」。1995年にエドゥアール・コアントロー氏によって設立された同賞の20周年を記念して設けられた「ベスト・オブ・ベスト」グランプリを日本人女性が受賞した。
中国・山東省煙台で開催された「グルマン世界料理本大賞2015(Gourmand World Cookbook Awards)」の授賞式で、同賞20年の歴史における「ベスト・オブ・ベスト」グランプリに輝いたのは『世界に誇る「国酒(こくしゅ)」日本酒』の著者である友田晶子氏。
日本酒について「優れている点を解き明かし、世界のどの国でどのように楽しまれているかを紹介」しながら、日本酒の魅力を日本語と英語の二ヵ国語で伝えている同書。
受賞に際して友田氏は「ユネスコ無形文化遺産に登録された『和食』とともに、日本酒が世界中のより多くの方々に知っていただけることを願ってやみません」とコメント。
近年、海外でも出荷量が伸び続けている日本酒。今回の友田氏の快挙は、日本酒が今後一層、日本の文化として海外に浸透していく後押しとなるに違いない。