株式会社ティップネスは2026年1月23日、メディア向けに「糖化度測定サービス」の体験会を開催した。
同社では2025年8月より、フィットネスクラブとしては初となる「糖化度測定」を全店で順次導入。今回のイベントは、その背景にある「糖化(AGEs)」への注目度の高まりや、具体的なサービスの仕組み、および関連する運動プログラムを解説する目的で行われた。
「体組成のコモディティ化」と新たな健康指標

冒頭、同社コンテンツ開発部副部長の小林知之氏が登壇し、サービス導入の背景を解説した。
小林氏は、フィットネス業界において体重や体脂肪率、筋肉量といった「体組成」の評価が一般化し、コモディティ化している現状を指摘。その上で、新たな価値として「健康寿命の延伸」と「抗加齢(アンチエイジング)」の重要性を挙げた。
現在、平均寿命と健康寿命の間には男性で約9年、女性で約12年のギャップが存在する。2034年にはアンチエイジング化粧品市場が約16兆円規模に拡大すると予測されるなど、消費者の関心は単なる長寿から「若々しく動ける期間の維持」へとシフトしている。
こうした市場背景を踏まえ、ティップネスでは「若さ・美しさの定量評価」として、老化物質であるAGEs(終末糖化産物)に着目したという。
老化物質「AGEs」と測定のメカニズム

続いて、同社コンテンツ開発部シニアスペシャリストの安田剛氏が、糖化のメカニズムと測定技術について解説を行った。
糖化とは、食事などで摂取した余分な糖が体内のタンパク質と結びつく現象であり、その結果生成されるのがAGEsである。AGEsが蓄積すると、肌のシミやシワといった見た目の老化だけでなく、動脈硬化や骨粗しょう症、白内障などのリスクを高めるとされている。
従来、AGEsの測定には採血が必要だったが、同社が導入した測定器は、指先に特定の光を照射し、AGEsが発する微弱な蛍光を検出する方式を採用している。これにより、非侵襲かつ約1分〜5分という短時間での測定が可能となった。
また、かつてはメラニン色素の影響を受けやすいとされていたが、指先測定を採用することでその影響を最小限に抑え、日本人でも正確な測定が可能になったという。
糖化対策プログラム「Ageless Mobi」

最後に、糖化対策を目的とした新レッスンプログラム「Ageless Mobi(エイジレス モビ)」のデモンストレーション。
このプログラムは、体幹の安定性と関節の可動性を高めることを主眼としており、AGEsの代謝を促進し、蓄積を防ぐことを狙いとしている。激しい筋力トレーニングではなく、高強度のインターバルトレーニングなどを組み合わせることでミトコンドリアを活性化させ、糖の消費を促す構成となっている。
ティップネスは、これらの測定サービスと運動プログラムを組み合わせることで、従来の「痩せる」「鍛える」という価値に加え、「老化をコントロールする」という新たなフィットネスのあり方を提案していくとしている。
メディア関係者が測定を体験

また、この日は参加したメディア関係者による糖化度測定の体験会が行われた。
測定手順は、アルコールで指先を消毒した後、専用のクリップ型測定器に中指を挟むだけ。数十秒から1分程度で測定が完了し、モニターには「AGEsスコア」と、同年代と比較した5段階のランク(A〜E)が表示される。
その場で出力される「糖化評価カルテ」には、測定結果だけでなく、過去の測定値との比較や、糖化リスクを高める生活習慣(食事内容、睡眠、ストレスなど)に関するアンケート結果に基づいたアドバイスも記載される。参加者は自身のスコアを確認し、日々の生活習慣と照らし合わせながら解説に耳を傾けていた。
・糖化度(AGEs)測定 | ティップネス
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