「ハワイアンビューティのすすめ」vol.19 ハワイを舞台にした映画

南国の楽園・ハワイの魅力について、日本ハワイアンビューティ協会がお届けする連載コラム「ハワイアンビューティのすすめ」。19回目の今回はHawaiian Beauty公認インストラクター・小竹理枝さんが紹介する「ハワイを舞台にした名作映画」――

ハワイを舞台にした映画

皆さんの中では、ハワイを舞台にした映画で、心に残っている映画はどんな映画でしょうか?どの映画にも共通して言えるのは、ハワイの風景と自然の素晴らしさが、そのストーリーやテーマを、セリフ以上に物語っていますよね。どれもハワイ好きにはたまらない作品ばかりです。

邦画ですと、古いものでは、加山雄三さんが主演した『ハワイの若大将』(1963)。
ハワイ島の小さな町・ホノカアを舞台に日本人青年のエッセイを映画化した『ホノカアボーイ』(2009)。最近ヒットした『わたしのハワイの歩き方』は、まるでガイドブックを見ているような映画で、ハワイに行きたい熱が上がっていくようでした。その他にも『マナに抱かれて』(2003)なんて映画もありました。主題歌には、サザンオールスターズの曲「TUMAMI」をカバーしたものが使われていましたね。

出典:ハワイの若大将 [DVD](Amazon)

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洋画では、まず浮かんで来るのは、カウアイ島を舞台にしたデイズニー映画のアニメ『リロ・アンド・ステッチ』(2002・アメリカ)です。アダム・サンドラーとドリュー・バリモアが共演した『50回目のファーストキス』(2004・アメリカ)も、ハワイが舞台の素敵なラブストーリーでした。そして、ハワイの歴史についても知ることの出来る映画ならば『プリンセス・カイウラニ』」ですね。

リアルなハワイライフ

さて、数あるハワイを舞台にした映画の中でも、最も私の心に残っている映画は、2012年に公開された『ファミリー・ツリー』です。

出典:ファミリー・ツリー [Blu-ray](Amazon)

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私たち日本人が憧れるハワイライフ…朝イチでサーフィンして、その後は健康的な朝食を食べ、ゆったりと流れる時間を過ごす。休日には、気の合う仲間とビーチでバーベキユーを楽しむ。憧れのハワイライフってこんな感じなんだろうなって思うかもしれませんが、実際ハワイに住んでいるからには、毎日が楽しくハッピーなことばかりなんて訳にはいきませよね?家族がいれば色々な問題も起きるでしょうし、仕事や友人関係のトラブルなどもあるかもしれません。そんなリアルハワイライフを描いた作品が『ファミリー・ツリー』です。

ジョージ・クルーニー扮する主人公のマットは仕事に追われ、家庭を顧みることがあまりない生活を送っています。ところが突然、妻がボート事故で脳死状態になってしまいます。二人の娘のことも妻に任せっきりだったようで、会話すら上手く進みません。ところがその娘から、妻が不倫をしていた事実を告げられます。寝耳に水とはまさにこのことで、妻の病状などはさておき、マットは非常にショックを受けます。事故より、不倫をしていた事実が受け入れられない精神状態になってしまうんですね。そんな中、マットは、親戚と共同で先祖から受け継いできた土地の売却問題まで抱え込むことになります。

私たちが知っている素晴らしいハワイの風景を舞台に、そんな風景とはまるで正反対なストーリー展開。家族の間で最も大きな問題である家族の「死」をテーマに、残った者たちが再び心を通わせることが出来るのか…。ストーリーはネガティブな方向へ進んで行く重い内容ですが、ハワイの風景と主演のジョージ・クルーニーの好演で、見終わった後は、不思議とハワイがもっと身近に感じることが出来る作品です。そして、これがリアルなハワイライフなのかなと感じられる映画です。

諦めない大切さを教えてくれた映画

そしてもう一つ、『ソウル・サーファー』も紹介しましょう。こちらの作品は、実話をベースにしたストーリーです。

出典:ソウル・サーファー [DVD](Amazon)

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カウアイ島に住む13歳のベサニー・ハミルトンはプロサーファーを夢に、そして周りからも将来を期待されている少女でした。しかし、サーフィンの最中に左腕をサメに食いちぎられるという悲惨な事故に遭ってしまいます。こんな大事故に遭えば誰でも希望も未来も考えられない、ましてや彼女が夢見てたプロサーファーになることも諦めなくてはならない…普通だったらそう思ってしまうでしょう。

けれども彼女は諦めず、周りのサポートもあり再びボードの上に立ち、サーフィンを始めるようになるんですね。ひとりで水着さえ着ることが出来なくなってしまった彼女が、恐ろしいサメにまた遭遇するかもしれない海へ再び戻って行く勇気には、本当に感動しました。

私は、この映画を見て、諦めなければきっと道は開いていくんだということ教えてもらいました。実は私もある病気にかかり、現在もリハビリをしています。その道は決して平坦ではなく、1歩進んで2歩下がるようです。けれど、それでも自分に負けない気持ちを持ち続けることが大事なことで、生き続けていかなければならない…そう思えるようになりました。そんな勇気を与えてくれた映画が、ハワイを舞台にした映画だというところが、私とハワイの不思議な縁だと感じています。

小竹 理枝(Hawaiian Beauty公認インストラクター)
kotake

小竹さんらHawaiian Beauty公認インストラクターが講師を担当するハワイをテーマにした癒しと美。健康の教養講座『ハワイアンビューティリーダー講座』は、各地で開催中です。詳しい日程はこちらでご確認ください。

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