南国の楽園・ハワイの魅力について、日本ハワイアンビューティ協会がお届けする連載コラム「ハワイアンビューティのすすめ」。31回目の今回は、Hawaiian Beauty®公認インストラクターの賀茂玲子さんによる「ハワイの気候とAloha‛Aina」――
「ハワイ」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、“常夏”“青い空”“さわやかな風”というイメージではないでしょうか。実は、常夏のハワイにも四季があり、多様な気候が共存しています。本日は、「レインボーステイツ」と呼ばれる恵まれたハワイの天候と、ハワイで大切にされている「Aloha‛Aina」という言葉についてご紹介します。
ハワイの四季
ハワイ諸島は熱帯に属し、日本のようにはっきりと肌で感じる寒暖差はありませんが、春夏秋冬、乾季・雨季があります。
皆さんが大好きなホノルルの場合は以下のとおり。
春:3月~5月。最高気温26℃、朝晩は20℃を下回ることもあるので、長袖のパーカーやカーディガンがあると安心です。
夏:6月~9月。イメージ通りの季節。最高気温が30℃を超えます。じめじめした日本の夏とは違い、乾季のため、さわやかに過ごせます。日本よりも紫外線が強いため、日焼け対策はお忘れなく!!
秋:10月~11月。最高気温が27℃、乾季から雨季へ入る時期のため、にわか雨が降ることもあります。肌寒くなってくるので、長袖があると安心です。
冬:12月~2月。最高気温26℃、朝晩は17℃まで冷え込むこともあります。雨季のため、降水量が増えますが、日本の梅雨のように降り続くのではなく、シャワーのような雨が降ったり止んだりします。「虹の季節」ともいわれており、雨上がりにはきれいな虹を見ることができます。厚手の長袖や、パンツ、レギンスなどがあると便利です。
ハワイには世界中の気候が存在!
ハワイには、世界にある17の気候区分のうち氷雪とサバナを除く15の気候があるとされています。前述のワイキキの四季は、その一部でしかありません。
例えば、ハワイ諸島を北東から南西吹き抜ける貿易風が、高い山々にぶつかって、雨雲を形成し、北東部に多くの雨をもたらします。この雨によって多くの虹が生まれるので、ハワイ州は、「レインボーステイツ」と呼ばれています。ご存知の方も多いと思いますが、ハワイの車のナンバープレートは、虹が描かれています。
一方、島の南西部には、ほとんど雨が降らない砂漠気候の地域も存在します。
また、ハワイ島やマウイ島には、3,000m~4,000m級の高い山があり、降雪が見られます。車で登ることができる山もあるので、午前中は海に入って、午後は雪山を楽しむことも、本当にできてしまいますね。このように、一口にハワイの気候と言っても、貿易風と地形や位置という条件によって、晴天率や降雨量が様々で、わずかな距離や高低差で大きく異なるのです。
絶海の孤島とAloha‛Aina(アロハアイナ)
場所や季節で様々な表情を見せてくれるハワイですが、もうひとつの特徴として、ハワイ諸島は、太平洋の真ん中に浮かび、周辺の大陸や島からは3,000㎞以上離れた「絶海の孤島」と呼ばれています。そのため、独自の文化や精神が根付いているとも言われています。特に「Aloha‛Aina(島への愛)」の精神は、ハワイの人にとっての生きる原点となっているようです。
ハワイ語で「Aina(アイナ)」とは、「Ai(食べる)」の複数形で、食べ物に生を与えてくれるのは大地であるということから「land(土地)」という意味を持つようになったという説もあります。すなわち、「Aloha‛Aina」とは、人間が食べ物によって生命を維持し、その食べ物に生を与える大地、大地を創造する自然に感謝の気持ちと崇拝を表現する言葉。そして、「どんなに環境が変わっても、偉大な自然の一部として生かされている私たち人間が、無限の強さや可能性を持っていることを忘れないように。」と受け継がれている言葉なのではないでしょうか。
賀茂玲子(Hawaiian Beauty®公認インストラクター)
※Hawaiian Beauty®公認インストラクターによるハワイをテーマにした癒しの講座『ハワイアンビューティリーダー講座』と『ハワイアンアロマ調香講座』は、各地で開催中です。講座の日程などHawaiian Beauty®の最新情報は公式facebookページで発信しています。