
シンガポール発のスペシャリティコーヒーブランド「ALCHEMIST(アルケミスト)」が、日本に初上陸。青山で2025年6月24日に1号店を、浅草に2号店を同月30日にそれぞれオープンした。同ブランドでは、コーヒーを“季節ごとに変化する果実”と捉え、その時々の旬を味わうスタイルを打ち出している。
創業は2016年、シンガポールのオフィス街の一角、わずか4坪のコーヒースタンドだった。創業者ウィル・レオのもと、バリスタが客の好みに合わせて豆を提案し、豆の甘みを最大限に引き出す手法が評判を呼び、現地では11店舗にまで拡大。日本では2028年までに全国10店舗を目指すとしている。
同ブランドの特徴が、多彩なラインナップと焙煎スタイル。年間80〜100種のシングルオリジン豆を扱い、常時10種以上を店頭に並べるという。豆ごとに最適な焙煎を追求し、味の変化を繊細に調整。高品質な豆を小ロットで焙煎するスタイルでコーヒー愛好家の評価は高い。
また「ALCHEMIST」では、バリスタを“淹れる人”としてだけでなく、栽培から輸送、焙煎までを学ぶ職人として育成。甘さ・クリーンさ・風味という3つの要素を表現する一杯の創造を重視している。
青山店は渋谷と表参道の中間に位置し、140平米・約30席と瀟洒な造り。一方の浅草店は200平米・約70席と広く、スタイリッシュでありながら観光地の需要を取り込んでいる。
今回、本サイトでは「ALCHEMIST」の提供で「Dark Matter」 (Hot/Ice White レギュラー:700円、ラージ:850円)と「Lumos」(Hot/Ice Black レギュラー:700円、ラージ:850円)を試飲。いずれも口当たりが良く、質の高さを感じさせるブレンドだが、「Dark Matter」がオーソドックスなコーヒー体験をもたらす一方で、「Lumos」はフローラルな味覚が際立つ。同価格帯では群を抜く味わいだ。
同ブランドが持ち込む新スタイルが、東京のコーヒーシーンにもたらす影響を注視したい。
・ALCHEMIST Aoyama
【オープン日】2025年6月24日(火)
【所在地】 〒150-0002
東京都渋谷区渋谷2丁目1-9 COERU渋谷ビル 1.2F
※表参道駅 B1出口より徒歩7分 / 渋谷駅より徒歩10分
【営業時間】 8:00~19:00
【定休日】 なし(年末年始未定)
【店舗面積】 約140平米
【座数】 約30席
【展開商品】 コーヒー10種類以上、各単品税込600円~1200円台
・ALCHEMIST Asakusa
【オープン日】2025年6月30日(月)
【所在地】 〒111-0032
東京都台東区浅草1丁目17-4 A*G ASAKUSA 1.2F
※銀座線浅草駅より徒歩3分
【営業時間】 9:00~19:00
【定休日】 なし(年末年始未定)
【店舗面積】 約200平米
【座数】 約70席
【展開商品】 コーヒー10種類以上、各単品税込600円~1200円台