石田純一「安保法案に関する国会前スピーチ」全文

17日に参院平和安全法制特別委員会で可決された「集団的自衛権の限定的な行使容認を含む安全保障関連法案」。この可決に際し、同日夜、俳優の石田純一が国会前で同法案に反対するスピーチを行った。以下、石田純一によるスピーチの全文――

皆さま、こんばんは。雨の中、お疲れ様です。我々は、色んな歴史をずっと続けてここまでやってきたわけであります。中には、諸外国から問題になっているそういう時期もありました。ただ僕たちが言えるのは、いまここで、色んな方の意見があるという、そういう国、まだ物を言える国。そういう事が僕たちはまだまだ救いがあると。そしてこんなに沢山の方が毎日毎日、今日も僕は京都も見てまいりました。京都でもすごく、河原町通り、デモをやっておりました。

やっぱりあの、ここ何年も政治や何かに無関心で何も言ってこなかった人たちでさえ、こうやって立ち上がっているんです。ひとつだけ言いたい事があります。攻められたらどうするんだ。そういう事を色んなTwitterでやメディアでも聞きます。でもそれは、我々がいままで自民党といえども多様性があって、個別的自衛権、攻められたらそこで周辺事態でなんとかなるわけですよ。ここにきて、たしかにアメリカは同盟国でありますけども、わざわざ中近東に行って、その彼らを助ける必要があるのか。ないですよね。

我々は世界が誇る平和国家です。戦後70年経ちました。これを100年、150年、続けたいと思います。我々の子供たち、孫たちがずっと平和に暮らしていけるように、この国を守るというのは、個別的自衛権でも守れるんです。なんでわざわざ集団的自衛権が必要なのか、そんなにアメリカの機嫌が取りたいんですか。アメリカはもちろん我々の友達で、同盟国ではあります。でもやはり、間違ってる、違ってる、なにかそういう事は友達でもちゃんと言えなくちゃ、おかしいと思います。

先の世界大戦で、みなさま、310万人の尊い命が亡くなってるんですよ。一説では400万人とも言われています。最後の大空襲から、ポツダム宣言をやっぱりスルーして、その間また何十万人と空襲で一般の人が亡くなっている。インパール作戦では20万人もの日本兵がアジアに出て行って帰ってきたのは2万人です。18万人が飢えと病気とそして戦争で弾丸でも亡くなっている。戦争は文化ではありません。絶対に我々は誇るべき平和をずっと、もう一度言います、戦後70年、80年、100年、続けていこうではありませんか。よろしくお願いします。

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