ノーベル文学賞、スベトラーナ・アレクシエービッチ氏は「不屈のジャーナリスト」

Svetlana Alexievich公式サイト
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8日、スウェーデン・アカデミーにより、ベラルーシのジャーナリスト、スベトラーナ・アレクシエービッチ氏(ロシア語表記:Светлана Александровна Алексиевич/英語表記:Svetlana Alyaksandrawna Alexievich)への2015年ノーベル文学賞の授与が発表された。

アレクシエービッチ氏は、ベラルーシ人の父親とウクライナ人の母親を持ち、1948年にウクライナ・ソビエト社会主義共和国で生まれた67歳。ベラルーシ大学でジャーナリズムを学んだ後、ジャーナリストとして活動。

第二次世界大戦や原発事故を取材

第二次世界大戦に関係する人々を取材した『戦争は女の顔をしていない』(1984)『ボタン穴から見た戦争』(1985)のほか、1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故に遭遇した人々への取材による『チェルノブイリの祈り』(1997)などの作品がある。

度重なる弾圧

アレクシエービッチ氏の受賞について、文芸評論家の中川修一氏は「戦争や原発事故といったテーマについて徹底的にインタビューし、母国では度々、政府から弾圧を受けてきた作家。今回のノーベル賞受賞は、民衆の声を重層的に書ききる作品への評価と同時に、長年にわたり妨害に屈せず続けてきた作家活動が評価されたのでは」という。

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