時代は“缶”から“紙”へ…食品容器「テトラ・リカルト」が注目を集める理由

 長らく食品保存において使用されてきた錫メッキ鋼板の「缶」。重くて破損しやすい「瓶」に代わって、19世紀序盤にイギリスで開発されたと言われています。食品を保存する際に、大気に触れることなく微生物の侵入を防ぐことがでるため、食品業界における保存容器のスタンダードとして活用されてきました。

2003年、テトラパックが「テトラ・リカルト」を発売

 こうしたなか、2003年にスウェーデンに本社を置くテトラパックが発売したのが紙容器の「テトラ・リカルト」。それまで紙を使った長期常温保存は困難でしたが、紙にアルミ箔やポリプロピレンを合わせた特殊な6層構造により、缶と同じく1年から2年以上の常温での長期保存が可能となりました。

 発売から20年が経った現在。高温や高圧に耐えられる紙容器であるテトラ・リカルトの存在感は日に日に増しています。

紙容器はエコフレンドリー

 リサイクルが容易ではない缶と比べ、紙は自然界に帰る速度が早く再利用が可能なことから、テトラ・リカルトは環境保護の側面からエコフレンドリーなのが特徴。持続可能な商品が求められる現在、多くの食品業者は缶より紙を優先するようになりました。

消費者・食品業者ともに「場所をとらない」

 また、場所を取らない点も大きなメリットです。消費者にとっては紙の四角い容器は円形の缶よりも省スペースで収納でき、食品業者としても紙容器は使用前に平らに折り畳むことが可能で、輸送時のスペース効率を劇的に向上させています。

「手で開けられる」「開封時に手を切る心配がない」

 また「手で開けられる」という点も大きなメリット。缶を開けるためには缶切りが必要ですが、紙容器はミシン目に沿って容易に開けることが可能です。同様に、缶と違い「開封時に手を切る心配がない」ことも紙容器の強みといえるでしょう。

使用後はたたんでコンパクトに

 廃棄しやすいことも紙容器の強みとなっています。使用後はたたんでコンパクトにでき、家庭内でのゴミの量を減らすことができることから、消費者にとって缶製品よりも購買意欲を高めているのは間違いありません。

「Innovation with Tetra Recart®」

 7月中旬、PAGEVIEW編集部は、日本テトラパック株式会社が御殿場テクニカルセンターで実施した展示会「Innovation with Tetra Recart®」に参加。営業部の小林さんは「国内の展開状況として、コーンやトマト、豆類、ペットフード、ベビーフード、きのこなどの野菜系やフルーツなど様々なカテゴリーでテトラ・リカルトをご採用いただいております」とし、同製品の採用を検討する企業へのスタンスとして「テトラパックはテトラ・リカルトという容器を通じて、イノベーションをお手伝いできればと考えています」と語りました。

 環境に優しく利便性の高いテトラ・リカルト。消費者と事業者、双方のメリットからますます注目が高まりそうです。

(PAGEVIEW編集部)

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