「ハワイアンビューティのすすめ」vol.28 海の守り神・ホヌ

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 南国の楽園・ハワイの魅力について、日本ハワイアンビューティ協会がお届けする連載コラム「ハワイアンビューティのすすめ」。28回目の今回は、本連載初登場となるHawaiian Beauty®公認インストラクター・上田真弓さんによる「海の守り神・ホヌ」の話――

ホヌ(亀)に会いたい!

 「あなたが水中で会いたい(見たい)生物は何ですか?」

 この質問は、スキューバダイビングのツアーに参加した際に、必ずと言っていいほど担当ガイドより聞かれる質問です。その際、私たちダイバーは、その日に潜る予定になっている場所(ポイント)の有名生物を列挙します。しかし、どんな場所であっても、多くのダイバーが数種類の生物を列挙する中に含まれる生物のひとつが、亀です。

 日本国内でも、亀に出会えるダイビングポイントは複数あります。しかしながら、寒暖差の激しい四季をもつ日本では、天候、水温、潮流等その時々の海況によって、「会える」と言われているポイントであっても、絶対に会えると言うことはないのです。だからこそ、ダイバー達は、亀に会いたい!会えた日はラッキー!と思うのです。もちろん、水中で亀に会えた日には、夜の宴も一層盛り上がることは間違いありません。
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日本とハワイの共通点

 古来より日本で使われる諺の一つに「鶴は千年、亀は万年」というものがあります。亀は、長生きすることの喩で、非常に縁起の良いものとされています。不思議なことに、これは同じ島国であるハワイとも共通しています。ハワイでは、亀のことをホヌと呼び、「海の守り神」「幸せを運んできてくれる生き物」として昔から大切にされてきました。その様子は、ハワイの神話やペトログリフ(古代の絵文字)などに描かれていることからも解ります。

 ここでひとつ、日本との違いとしては、ハワイで多く見られる亀は「アオウミガメ」で、日本で多く見られる「タイマイ」とは、種類が異なるということです。亀は、確認されているだけでも世界で数百種類いると言われています。ハワイで出会うことのできる亀のほとんどがアオウミガメであり、現地の人たちはこの亀をホヌと呼んでいます。
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 最近では、ホヌに出会えるビーチということで各種ツアー等も組まれ、その人気の高さがうかがえます。

ホヌが海の守り神となった理由

 では、ここでなぜ、ハワイではホヌが「海の守り神」と呼ばれるようになったのか、代表的な言い伝えをひとつお話します。様々な神話や逸話として言い伝えが残っていますが、その中のひとつに子供たちとホヌの話があります。

 その昔、ホヌは人間の子供たちと遊ぶことが大好きで、時々、自分の姿を子供に変えては、一緒に遊んでいたそうです。しかし時として、サメが現れ、子供たちを襲うことがあり、その時にホヌが自身の姿を子供に変え、自らが盾となり、子供たちを守ったということです。このことから、海の守り神と言われるようになったと言い伝えられています。

 このように、ハワイでは、ホヌは海の守り神として、とても神聖なものとされています。そしてその種を保護するために、特別保護動物にも指定されています。その為、ハワイの法律では、特殊な許可がない限りは、ホヌの周囲約2メートル以内に近づいてはいけないことになっています。ハワイでホヌに出会った際、直接触れたいという気持ちも分かりますが、そこはホヌの事を思いやると同時に、法律に違反しないように注意しましょう。

ホヌから幸運を受け取る

 ここまで読んで、興味を持たれた方は是非、ホヌに会いにハワイのビーチを訪れてみてはいかがでしょうか。ホヌに出会うことで、きっと良い運をいただくことができるはずです。

 また、ハワイまで行くのは難しいという方は、身の回りにハワイアングッズを置くことをおすすめします。少しの時間で良いので、普段何気なく目にしているハワイアングッズに目を向けてみてください。それらの多くの物に、ホヌが描かれているということに気付くと思います。今まで、知らなかっただけで、私たちの周りにはこんなに多くのホヌがあふれ、囲まれていたのです。

 日常から海の守り神であるホヌを傍に置き、いつもの生活に良い運を取り入れハワイのようにアロハの心で素敵な日常を送っていきたいものですね。

上田真弓(Hawaiian Beauty®公認インストラクター)
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※上田真弓さんが教える「ハワイアンビューティリーダー講座」が4月に予定されています。詳細とお申込みはこちらから。

※その他のHawaiian Beauty®の各種講座の開催日程は、日本ハワイアンビューティ協会の公式ウェブサイトでご確認いただけます。

文責は日本語のみ