安全運転支援、快適性向上、燃費向上を実現する「先進運転支援システム」
近い将来の実現が期待されている「完全自動運転」に先立ち、現在、急速に普及が進んでいる「先進運転支援システム(ADAS:Advanced driver-assistance systems)」。カメラでの検知による自動クルーズ・自動ブレーキ制御などの機能に代表される「先進運転支援システム」の目的は、ドライバーの安全運転支援だけでなく、運転中の快適性向上、燃費の向上など様々だ。
普及に向けた官民一体の取り組み
国内でも自動車メーカーが積極的に開発を進めるほか、国土交通省と経済産業省が事故リスクが軽減される同システム搭載車に関する任意自動車保険料の見直しを促進するなど、さらなる普及に向けて官民一体となった取り組みが進んでいる。
「帰省&レジャー、渋滞に関する意識調査」
そんな「先進運転支援システム」について、例年、帰省ラッシュの大渋滞に悩まされるお盆時期が間近に迫るいま、興味深い調査結果が伝えられた。
「帰省&レジャー、渋滞に関する意識調査」と題する調査を行ったのは最新の運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」を8月7日発売の新型「レヴォーグ」と「WRX S4」に搭載するSUBARU。7月21日から25日の期間、月に1回以上車を運転するドライバーの男女1075人に対してインターネットでアンケートを取った。
1/3以上の人が「渋滞の負担でレジャーを取りやめ」
同調査によれば35.6%の人が「車の渋滞による身体的、精神的な疲れや負担を考えて、予定していた帰省やレジャーを取りやめたことがある」と回答。
「よそ見」「油断」「眠気」で事故リスク上昇
また「渋滞時の運転中に他の車にぶつかりそうになったことはありますか?」との質問には39.6%の人が「ある」と回答した。
その理由としては「よそ見をしてしまった」が最多で「前を見ていたものの油断をしてしまった」「ノロノロ運転のせいで眠気に襲われた」と続き、渋滞時の注意力低下による事故リスク上昇が浮き彫りになった。
8割超が「価格次第で『先進運転支援システム』搭載を検討する」
さらにSUBARUが開発した「アイサイト・ツーリングアシスト」について、搭載車と非搭載車で“料金を考えない”とした場合、どちらを購入したいかとの質問には59.6%が「搭載車を購入したい」と回答。いくらであれば搭載したいかとの質問では「税込10万円未満であれば検討する」を筆頭に80.5%が前向きな回答だった。
この調査を行ったSUBARUによると、「アイサイト・ツーリングアシスト」を搭載した新型「レヴォーグ」と「WRX S4」が7月3日の発表から1ヶ月で目標の2.5倍を超える受注があり好調のスタートを切ったといい、現在、消費者の多くが「先進運転支援システム」搭載車を「買い時」と見ているようだ。
ドライバーにとっての負担とリスクの軽減、搭載への高いニーズが明確になった今回の「先進運転支援システム」調査。今後、低価格化と高機能化が進むことで同システムの普及が一層進むに違いない。
(PAGEVIEW編集部)