「ハワイアンビューティのすすめ」vol.5 ホノルルマラソン

 南国の楽園・ハワイの魅力について、日本ハワイアンビューティ協会がお届けする連載コラム「ハワイアンビューティのすすめ」。第5回はHawaiian Beauty公認インストラクター・早川裕美子さんによる「ホノルルマラソン」のお話――

ハワイの風を感じて走る心地よさ

 常夏のハワイも、秋になると少し過ごしやすくなります。毎年12月には、オアフ島で毎年約3万人のランナーが集うホノルルマラソンが開催されます。1985年の第13回大会以降は、JALが冠スポンサーとなったこともあり、参加者の約半数近くが日本人。チャンピオンチップ(シューズに付けてタイムを計測するチップ)を付けてスタートラインに立った殆ど全てのランナーが完走しているといいますから、驚きですね。

 また、この大会は、他のフルマラソンレースと違って、制限時間がないということでも有名ですね。それは何故でしょうか。

ホノルルマラソンの歴史

 1973年12月16日、ハワイ州在住のランニング愛好家162名によって行われたのがホノルルマラソンの第1回大会。ちょうどその頃、ある心臓外科医が「長距離を、ゆっくり時間をかけて走ることを9ヶ月間続ければ、フルマラソンを走ることができ、心臓病の予防にも効果的である」として、現在のホノルルマラソンのゴール地点であるカピオラニ公園で、毎週日曜日の朝、心臓に障害者を持つ人にランニングの指導を行っていました。その外科医は「誰もが安心して走れるマラソン大会を作りたい」と考え、ホノルルマラソン協会を設立、第二回目のホノルルマラソンを開催したのです。つまり、ホノルルマラソンは、タイムを競うことよりも、健康づくりを目的に発展してきたマラソン大会なのです。

 大会時以外にも、外科医やボランティアの人々によるランニングの練習会「ホノルルマラソン・クリニック」を毎年3月~9月に開催するなどの努力が実り、1982年の第10回大会では参加者が1万人を超え、現在では毎年、世界中から3万人を超える多くのランナーが集まる、“世界一の市民マラソン大会”とも呼ばれる大会に発展しました。

kukini(クキニ)

 “kukini”とは、ハワイ語で「runner in a race(走っている人)」「to run(走ること)」を意味する言葉。

 ホノルルマラソンのコースは、アラモアナ公園をスタート地点とし、一旦ダウンタウンに向かった後アラモアナに戻り、その後ワイキキを通りダイヤモンドヘッド、ワイアラエ・ビーチを眺め、カラニアナオレ・ハイウェイを通ってハワイカイを折り返し、カピオラニ公園にゴールする42.195km(26.2マイル)。

 3年前の12月、ホノルルマラソン40周年という区切りの年に私も「初ホノマラ」ということで初めてチャレンジしました。幼いころから大好きなハワイ。ここで新しいチャレンジをしてみるのもいいかな、そう思って普段、全く走るという習慣がない私でしたが、わずか1か月の準備期間でしたが、無事、完走することが出来ました。その感想は一言…「最高でした!」

完走記念Tシャツ

完走記念Tシャツ

 ホノルルマラソンを走ると決めた時に、ご縁があって出会った横浜にある「癒縁~yuen~」の秋武裕紀さん。彼女の指導とメンテナンス無くして「初ホノマラ完走」はありえませんでした。その彼女も過去2回ホノルルマラソンへ出場した経験者。ランニングの指導だけではなく、出場前から、その魅力をたくさん教えてくださいました。感謝してもしきれない人物です。

秋武裕紀さん

秋武裕紀さん(左)と著者

ホノルルマラソンの魅力

 スタートは朝の5時。外は真っ暗ですが、たくさんのランナー達がスタート地点のアラモアナセンター前へ集まり、大変賑やかです。

 華やかに打ち上げられる花火が大会スタートの合図。清々しい風も吹き、穏やかな気候。賑やかな街並みや青い空。きれいな海岸を望む景色。また、沿道からの声援や、手作りお菓子を地元の方々が差し出してくれたり、楽しいイベントも盛りだくさんで、ゴールまでランナー達を導いてくれます。

 実は、フルマラソン経験者とは言え、秋武さんも私もホノルルマラソン限定のランナー(笑)。こういう人も、よくいらっしゃるそうですね。私は、普段は走ることは滅多にありませんが、ホノルルマラソンだけは「また走ってみたい!」と思いました。そう感じさせてくれるのもハワイの魅力かもしれません。そして2015年、今年は「初ホノマラ」にチャレンジをする友人と一緒に、3年ぶりにエントリーをしました!12月が待ちきれない!

 そして、ホノルルマラソンには走り終わった後、アロハな癒しが沢山待っています。ゴールの後は、すぐ横のワイキキビーチで脚を冷やし、ロミロミマッサージを受けに行く。こんなハワイの美と健康もありですよね。走ることが好きな人も、嫌いな人も、人生に一度は、ご参加されることをオススメします。

早川 裕美子(Hawaiian Beauty 公認インストラクター)

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 今回のコラムを担当した早川裕美子さんが講師を務める「ハワイアンビューティリーダー講座」が、8月および9月に行われます。詳しくは、こちらを御覧ください。

日本ハワイアンビューティ協会 講座スケジュール

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