「ハワイアンビューティのすすめ」vol.12 ハワイアンの原点・ハワイ島

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南国の楽園・ハワイの魅力について、日本ハワイアンビューティ協会がお届けする連載コラム「ハワイアンビューティのすすめ」。12回目の今回は日本ハワイアンビューティ協会代表理事・しらいあきらさんによる「ハワイアンの原点・ハワイ島」――

ビッグアイランドの東と西

ビッグアイランドの愛称を持つハワイ島は、その名の通りハワイ諸島で最も大きな島で、古代ポリネシアンがハワイにたどり着いた時に、この島の南端に上陸したと言われるハワイの原点とも言える場所です。日本の四国の半分ほどの面積で、その中央部にはマウナケアとマウナロアの2つの4,000メートルを超える火山があり、常夏のハワイにあってその山頂部では冬には雪が降るという広大で変化に富んだ自然の島です。

この島の東側にはホノルルに次ぐハワイ州第二の都市・ヒロがあり、西側にはコナコーヒーの産地としても有名なリゾート地・コナがあります。ハワイ島に限らずハワイの島々は、北東から吹く貿易風が島の中央にある山にぶつかるため、島の東側では雨が多く、西側は乾燥している気候になります。人が生活し、食物を栽培するには水が必要ですから、自ずと古くから人が住む街は島の東部にあり、近年開発されたリゾート地は西側に位置する傾向にあります。乾燥地域の西側では、草木や花の植物は枯れてしまいますから、毎日、水やりが必要となります。私たちがリラックスするリゾートの景観は、毎日、膨大な量の水と人手によって維持されているわけです。
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この写真は、マウナケアの中腹(オニヅカ・ビジター・センター付近)から南を望んだもの。左が東(ヒロ側)、右が西(コナ側)。遠方の山が標高4,169mを誇る活火山マウナロアです。東側に広がる雲がちょうど島の中央で消え、西は晴れているのがよく分かります。これを見ると、島の東西の天気の違いがよくわかりますね。しかしながら、今年はハワイも異常気象だそうで、雨が少ないはずのコナの街でも、東側のヒロ以上に雨が降り、長年コナに住むロコもこんなことは初めてだというぐらい。気候変動の危機は、私たちが大好きなハワイにも迫ってきているのかもしれません。

街灯がオレンジ色の理由

さて、広大なハワイ島ですから、日程にも余裕を持って訪れたいものです。西のコナから東のヒロへの最短ルートは、通称サドルロードと呼ばれるダニエル・K・イノウエ・ハイウェイです。かつては狭く、舗装状況も良くなかったのでレンタカーでの走行禁止(保険対象外)の道でしたが、この数年で整備・拡張され快適な道路になりました。このため、地元の道に慣れていない旅行者でも、コナ−ヒロ間を2時間程で移動できるようになりました。ただし、アップダウンやカーブが多く、夜は街灯もない真っ暗な道になりますので、できれば明るいうちに走行することをおすすめします。
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ところで、ハワイ島の道路でもリゾート地などの市街地では街灯が整備されています。整備されていると言っても、その数は限られてはいますが、そのライトはすべてオレンジ色のナトリウム灯で統一されています。これは、マウナケアでの天文観測に影響がないようにと、配慮しているからだそうです。マウナケア山頂は天候が安定していて、空気も澄んでいるので、天文観測には世界で最も適した場所だと言われています。世界各国の天文台が設置され、日本のすばる望遠鏡も活躍しています。その星空の美しさから「世界で最も宇宙に近い場所」とも呼ばれるマウナケアですが、町の灯もそれを支えているのですね。

ハワイの原点・ハワイ島

ハワイ島の南東部には、今なお活発な活動を続けるキラウエアがあり、そのハレマウマの火口には、火山を司る女神・ペレが住んでいると言われています。自然と大地の力“マナ”を信じ、大切にしてきたハワイの人々にとって、大地から溢れだす溶岩に象徴されるハワイ島はまさに聖地とも言える場所です。ワイキキの洗練されたリゾートライフもハワイの魅力の一つではありますが、ハワイを好きな方ならば、ハワイ島を訪れてハワイアンの原点に触れてみることで、よりハワイを理解し、よりハワイを自分のものにできることと思います。ハワイで、自然の偉大さと力強さを感じることができれば、日本での生活にも活力が生まれてくるに違いありません。

しらい あきら(日本ハワイアンビューティ協会代表理事)
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