「ハワイアンビューティのすすめ」vol.13 ハワイを舞台にした小説

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南国の楽園・ハワイの魅力について、日本ハワイアンビューティ協会がお届けする連載コラム「ハワイアンビューティのすすめ」。13回目の今回はHawaiian Beauty公認インストラクター・賀茂玲子さんが紹介する「ハワイを舞台にした小説」――

秋の夜長~私のHawaiian Time~

秋分の日も過ぎ、夜の時間が長くなってきましたね。日本には、「○○の秋」という言葉がありますが、みなさんはどのような「○○」を思い浮かべますか?
「食欲の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」…夏の暑さが和らぎ、心地よく過ごせる時間を思い浮かべるのではないでしょうか。
今回は「読書の秋」にちなんで、ハワイに行ったことがある方もない方も楽しめる、ハワイを舞台にした小説をご紹介します。
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『ホテル・ピーベリー』(近藤史恵)
“そしてハワイ島で事件は起きた”の帯に、ハワイ好きは誰もが目をとめてしまいますね。日本で不祥事を起こした元教師が、身心ともに疲れ果て、人生の夏休みにハワイ島に訪れるところから物語が始まるミステリー。日本人が営む「ホテル・ピーベリー」というコーヒー豆の名前がついたB&Bが舞台です。「ハワイ島で謎の多い殺人事件が次々起こるんだろうな。」と、推理を楽しもうとわくわくしながら読み始めました。
読み進めうちに、推理をする楽しみはもちろんですが、美しく描写されたハワイ島の魅力にどんどん引き込まれ、気づけば滞在しているような感覚になりました。

引き込まれる描写

~引用~
「大きな建物や山がなければ、地面ぎりぎりまで空が続くのだと。(中略)空は高いところにあるものだと思っていた。そうではなく、地面から数センチ上でもその間に遮るものがなければ、そこには空がある。」

キラウエア火山の火口
キラウエア火山の火口

〜引用〜
「そいつは、地面じゃなくて空気中から水分を取り込むことができるんだ。だから溶岩の上でも生きられる。(中略)その木はさ、生きるのにたくさんの太陽を必要とするんだ。だから密生することはない。ぽつぽつと離れて生えるしかない。つまり、草花のほとんどない溶岩地帯でしか生きられない」

忘れていた当たり前の自然の姿、そして、キラウエア火山の溶岩地帯に生息している火の神ペレの怒りから創られたという伝説のオヒアレフア。
果てしなく大地が続いていて、雄大さのあまりに感じてしまう孤独感や寂しさと同時に、絶望や逆境の中でも命を繋いでいく力強さを感じさせる描写と、主人公が絶望から自分を許し、受け入れて行く姿が重り、改めてハワイの懐の深さを感じることができました。

オヒアレフアの花
オヒアレフアの花

秋の日に“自分だけのハワイ” を

この本を読んでいる時間は、ハワイの素晴らしい景色、やさしい風、独特の香り、波の音、そして、ピーベリーから連想されるコーヒーの味や香りなどを想像し五感から味わい、まるでハワイ島に滞在しているかのような至福の時間“Hawaiian Time”を過ごすことができました。落ち着いた静けさの中で想像力や感情が豊かになるこの季節に、写真や絵ではなく、活字からイメージできる“自分だけのハワイ”を思う存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。

賀茂玲子(Hawaiian Beauty公認インストラクター)
KamoReiko
Hawaiian Beauty公認インストラクターが教えるハワイをテーマにした癒しと美・健康の教養講座『ハワイアンビューティリーダー講座』の受講生を募集しています。講座の日程はこちらを御覧ください。

文責は日本語のみ