「ハワイアンビューティのすすめ」vol.10 “心の言葉”フラの歴史

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南国の楽園・ハワイの魅力について、日本ハワイアンビューティ協会がお届けする連載コラム「ハワイアンビューティのすすめ」。10回目の今回はHawaiianBeauty公認インストラクター・早川裕美子さんによる「“心の言葉”フラの歴史」――

フラの表現するもの

ハワイへ旅行に行くと、ショッピングセンターやレストランなどで開催されているフラショーを目にします。
2006年の松雪泰子さん主演映画「フラガール」のヒットで、日本でもフラがブームになりました。今では日本でもフラショーが観られる機会も増えてきましたね。

優雅なフラですが、その踊りは、唄われている詩の内容を表現したもので、手話のように踊りを見れば意味が伝わるようになっています。一つ一つの振り(動作)には、それぞれちゃんと意味があるので、踊る前にはまず、その唄の内容や意味を理解するところから始める必要があります。これは、ハワイが文字を持たない文化であったため、大切なことを後世に伝え続けるために、踊りで表現してきたという歴史的背景があります。

ハワイの人々は、全てのものに精霊が宿ると信じ、神や自然への感謝や敬意を表す儀式の中で讃えて祈り、踊ったことがフラの起源です。しかし、西洋文化との交流が始まり、キリスト教の宣教師たちが布教のためにハワイにやってくる中で、1819年に古くからのハワイの戒律「カプ制度」が廃止されました。そして、土着の(古いとされた)宗教に関連するフラも、同時に禁じられてしまったのです。それから50年以上、1874 年にデビッド・カラカウア王が即位し、伝統文化を見直すためにフラを解禁するまで、フラは人前で踊ることができなかったのです。

フラを救ったカラカウア王

カラカウア王は、伝統的なフラを復活させ、また、新たに西洋音楽を導入した新しいフラの流れを奨励し、フラを消滅の危機から救いました。そんなカラカウア王を人々は「メリー・モナーク」(陽気な王様)と呼んで親しみ、尊敬していたそうです。毎年春にハワイ島のヒロで開催される世界最高峰のフラの祭典「メリー・モナーク・フェスティバル」は、音楽と踊りをこよなく愛したカラカウア王の意志を引き継ぐことを目的として、その名がつけられました。

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カラカウア王は、フラを一言で表現した有名な言葉を残しています。
「Hula is the language of the heart and therefore the heartbeat of the Hawaiian people.」
(フラは心の言葉、すなわちハワイ人の心臓の鼓動そのものである)

カヒコとアウアナ

カラカウア王が奨励した、西洋音楽を採り入れた現代的スタイルのフラを「アウアナ」と呼びます。アウアナは男女の恋愛や感情を表現したものが多いのが特徴です。華やかな衣装で、ウクレレやスチールギターなどで演奏されるハワイアンミュージックで踊ります。
皆さんがよく見かけるフラは、こちらの現代フラ「アウアナ」ですね。

一方で、伝統的なスタイルで神や王、ハワイの大地や自然を讃える古典的なフラを「カヒコ」と言います。
カヒコには現代フラにはない力強さがあります。カヒコはハワイ語で「古い、はるか昔の」という意味で、カヒコを踊る時は化粧をせず、アクセサリーを身につけないのも特徴の一つです。

2年ほど前から私もフラ教室に通い始め、毎週、楽しくレッスンを受けています。横浜にあるハーラウ(教室)『Ka Aha Hula O Kaiolohia』では、二人の素敵な先生たちに教えていただけます。来る9月20日には、このハーラウの10周年記念ホイケ(発表会)が開催されます。

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私にとっては初めてのホイケ。カヒコとアウアナ1曲ずつ踊らせていただく予定です。本場ハワイでは、フラは子供から大人まで老若男女問わず、色々な人に親しまれています。私が通うハーラウにもカネ(男性)クラスがあります。女性だけでなく、是非、男性の方にもフラを通して、ハワイの歴史や文化に触れてみていただければと思います。

早川 裕美子(Hawaiian Beauty公認インストラクター)
HayakawaYumiko

早川裕美子さんらHawaiian Beauty公認インストラクターが教える『ハワイアンビューティリーダー講座』は、東京および横浜で開催中です。詳しい講座スケジュールはこちらでご確認ください。

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